2種(高校生)
史上初!2年連続で選手宣誓を託された青森山田高校。注目される小山内慎一郎キャプテンが進境を語る。
2017年11月25日
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11月20日(月)、第96回全国高校サッカー選手権大会の組み合わせ抽選会が行われた。青森山田高校からは小山内慎一郎キャプテンが参加し、1番の抽選クジを引く。対戦相手は、草津東高校(滋賀県)。1月2日(火)、フクダ電子アリーナでの対戦が決まる。
淡々と滞りなく進められていく抽選会。しかし、抽選会が終盤に差し掛かった時に会場がどよめき、史上初となる出来事が起こる。選手宣誓を応援マネージャーとなる高橋ひかるさんが抽選した結果、1番を引き、2年連続で青森山田に決まったのだ。これは、96回目を誇る大会で初の出来事。小山内は驚き、動揺の顔を見せた。
後日、その時の心境を聞くと、「あの時は隣にいた矢板中央の選手や、大阪桐蔭の選手と『青森山田はないから』『2年連続はないよ』と話しをしていて、安心して見ていたし、自分の頭でも「ないな」と思っていました」と話す。しかし、選手宣誓が決まると「びっくりしましたし、『仕組まれているのか』とか変なことも考えました。なので、あの時は嬉しいという風には捉えることができなかったです」と驚嘆する気持ちの方が強かった様子。しかし、決まったことは事実。昨年の住永翔(明治大学)の選手宣誓を超えるものに期待が集まる。
「昨年は翔さんが3分ぐらい話したので、それぐらい長くするか、短くてはっきりしたやつにするか、話し合っている段階です。そして、『パルティード ア パルティ―ド』というフレーズを翔さんが残したので、今年はどんな言葉を入れるか・・・」と、現時点ではほとんど決まっていないようだ。
初戦で対戦する草津東高校の印象を聞くと「まだ全然分からないです。でも、選手権に出場しているところは絶対強いと思うので、相手をリスペクトしながら、まずは、目の前の試合に勝利しないと次がないので、初戦で勝つために良い準備をしたいと思います」と相手がどこであろうと全力で戦う姿勢を見せた。
「選手宣誓は昨年と同じ。そして、プレミアリーグも昨年と同じ流れで、今は優勝争いをしている。なので、昨年と同様の風というか、良い流れが来ているかなと思います」とチームの状態も良いと話す小山内。「このチームが始動した時から日本一という目標でやってきました。そして、連覇ができるのは自分たちしかいないので、全国制覇、連覇に向かって頑張りたいです」と力強く話し、取材を終えた。
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(プレミアリーグで5試合連続無失点と、好調を見せるディフェンス陣)
※現在、ゴールキーパーは12番の飯田 雅浩
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取材後に、本日(11月25日)行われたプレミアリーグ第16節、青森山田高校がホームで大雪に見舞われた試合の話をしていると、「選手権でも雪が降ってほしいですよ(笑)。雪中サッカーをずっとやってきたので、積もったら負ける気がしないです(笑)」と、冗談っぽく話した小山内。
しかし、この日は3年近く勝利していない鹿島アントラーズユースと対戦。前半開始から雪が降り、視界も悪く、ピッチが白く染まった試合で1-0と勝利を挙げた。点差こそ開かなかったが、青森山田の選手が躍動して鹿島アントラーズユースを圧倒したのは事実。小山内の話もあながち冗談とは思えなかった。
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