1種(社会人)
ラインメール青森、2点差からの大逆転勝利!<JFL第21節>
2021年09月06日
9月4日(土)、ホームの新青森県総合運動公園球技場で松江シティFCと対戦したラインメール青森。この試合は青森県独自の「青森県新型コロナウイルス感染症緊急対策パッケージ」の発令に伴い、無観客で開催された。
前半はここまで6戦無敗と好調な松江シティが試合を優位に運び、22分に先制すると、38分にも2点目を奪う。0-2で迎えた後半、ラインメールの反撃が始まる。まずは51分、後半から出場したMF㉘菊岡拓朗のCKから、同じく後半から出場のMF⑧榊原彗悟のゴールで1点を返すと、わずか3分後、今季初先発のFW⑯和田響稀がFKを直接ゴールに沈め、たちまち同点に追いつく。
勢いに乗りさらに畳みかけるラインメールは86分、交代出場のFW⑳野口竜彦がこぼれ球を押し込み逆転に成功。守備陣も最後まで集中を切らさず1点のリードを守り切り、3-2で勝利した。
安達亮監督
「松江さんとはシステムがミスマッチなので、主導権をどちらが握るかでゲームがガラッと変わる、そういう思いがありました。前半我々のミスから1失点してしまいましたが、相手の2点目のシーンは、ボールを奪いに行った時にどうしてもミスマッチになったところにボールが入ってそこからの失点だったので、やられたか、という前半でした。
ただ逆にミスマッチな分、一回リズムを取り戻せば点が取れるのではないかという思いはあったので、後半メンバーも思い切って変え、そのミスマッチを突くようにハーフタイムで指示して、選手はよくそれを理解してやってくれたかなと思います。
後半の早い段階に1点が入ったので、勢いにも乗れたし、セットプレー絡みで2点取れたというのは非常に大きかったです。1点目も、コーナーからのこぼれ球をミドルシュートだったので。最近の松江さんは非常にシステム化していてなかなか崩すのが難しい相手で、ミドルシュートやセットプレーが大きくカギを握ると思っていたので、しっかり2点取れて良かったです。最後の3点目は、崩しにかかって相手も点を取りに来ていたので、若干そこでスペースができて、うまく最後はこぼれ球を詰めた形になりましたけど、3点目が入って勝ち逃げできたという形でした。
後半のようなサッカーを続けられればいいんですけれども、試合数が半分を過ぎ、後半戦になってきて、順位も4位以内というのが見えてきた状況にあるので、やはりどうしても選手は、勝たなければいけないという重圧が毎試合毎試合、重くなってくるのかなという気がします。ベンチで見ていても、もう少し普通に、簡単にできるプレーが慎重になり過ぎたり、丁寧になり過ぎて逆にミスになったりしてしまう。もう少しのびのびリラックスしてやらせてあげたいのですけれども、なかなか難しい。ただ、こういう緊張感のあるゲームを勝ち切ることで選手たちには自信になっていくので、このまま勝ち続けられるようにまた来週頑張りたいと思います」
「非常に技術があり得点感覚もあって、攻撃の起点になれる選手」と安達亮監督も高く評価する、FW⑯和田響稀。この試合ではチーム最多となる4本のシュートを放ち、鮮やかなFKで同点ゴールを決めた。
湘南ベルマーレ、福島ユナイテッドを経て2019年に期限付き移籍でラインメールに加入。3年目の今季は完全移籍してこれまで以上の活躍が期待されていたが、怪我の影響もありリーグ戦ではベンチ入りすら一度も果たせないでいた。
「正直、今日使うのはまだ早いかなとも思いましたが、先週Honda FCに負けてしまい、何か新しい風を吹かせて選手に奮起してもらいたいというのもあったので、思い切って使いました」と先発に抜擢した指揮官の期待に、和田は見事に結果で応えてみせた。
安達監督は「良かったですね。FKも彼は得意としていて、昨日の練習ではちょっと遠慮して他の選手が蹴っていましたが、チャンスがあったら蹴れと言っていたので。見事に勝負強いところを見せましたね」と話し、この試合での和田の働きを讃えた。
「前半で2失点して苦しい展開でしたが、勝点3が絶対に必要な状況で勝てて良かったです」
J2ファジアーノ岡山から、8月に育成型期限付き移籍で加入したFW野口竜彦。チームに合流後すぐに第19節から途中出場を果たすと、3試合目で待望の移籍後初ゴールを決めた。
「こぼれ球は常に狙ってプレーしていて、しっかり転がってきたのを押し込めたので良かったです」と得点シーンを振り返った野口。「ここに来て結果を出してチームに貢献したかったので、一歩を踏み出せたかなと思っているし、もっとチームにいい影響を与えられるように頑張っていきたいなと思っています」。
勝点では4位・ソニー仙台と並ぶも、得失点差で下回り、5位となっているラインメール青森。今後も勝点を着実に積み上げると共に、得失点においても上位との差を詰めていかなくてはならない。復活を果たした和田、新戦力・野口、攻撃陣の層がさらに厚みを増したことで、J3昇格へ期待が高まる今節の勝利となった。
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