2種(高校生)
連覇を目指す青森山田高校セカンド、ホーム開幕戦で勝利 <高円宮杯U-18プリンスリーグ東北第2節>
2023年04月10日
4月8日(土)、青森山田高校グラウンドでは高円宮杯U-18プリンスリーグ東北第2節が行われ、青森山田高校セカンドと尚志高校セカンドが対戦した。
昨年のリーグ覇者である青森山田セカンドと、2019年以来の参戦となる尚志セカンド。立ち上がりは尚志セカンドがゴールに迫る場面が多く見られたが、青森山田セカンドも懸命のディフェンスで耐えしのぎ、前半を0-0で終える。
後半、均衡を破り先制に成功したのはホームの青森山田セカンド。66分、MF7武田煌正のロングスローから、決めたのはMF27斎藤結翔。さらに84分にはMF5齋藤和祈のフリーキックから、DF4関口豪が追加点を決める。その後も最後まで相手の反撃を許さず、青森山田セカンドが2-0で勝利。前節に続き勝点3を積み上げた。
先制点を挙げ、「チーム的にもあそこで(先制点を)取れたのは結構大きかったので、良かったです」と振り返ったMF斎藤結翔(写真右)は東京都出身。高校選手権を見て青森山田に憧れ、「自分もこういう、きつい環境でやりたい」という思いで青森山田の門を叩いた。
ボランチとして、局面を変えられる展開力を強みとしている2年生。「プリンスでもっと活躍して、プレミアに出られるように頑張っていきたい」と意気込む。
追加点を叩き込んだDF関口豪(写真左)。
「セットプレーに関してはコーチからずっと言われていました。齋藤和祈がいいボールを蹴ってくれたので、いい感じで点を取れて良かったです」
選手権で青森山田の活躍を見て「自分もあの舞台に立ちたい」という強い思いを抱き、栃木県から青森山田中に入学した。
長身センターバックの関口は、対人や空中戦の強さが持ち味。プレミアリーグのメンバーにも名を連ね、この試合の翌日には89分から念願のプレミアデビューを果たした。青森山田での6年間の集大成となる年、選手権の舞台に立つ夢を叶えるため、さらなるレベルアップに励む。
青森山田セカンドの指揮を執る中村祥旗コーチは「前半はあまり良くありませんでしたが、後半は選手がやるべきことをしっかり理解してくれて、個々のストロングのところが嚙み合ってきました。(2得点とも)セットプレーからという結果でしたが、内容は後半の方が圧倒的に良く、そのなかで得点を取れたのはすごく大きかったと思います」と試合を振り返った。
中学・高校の6年間を青森山田で過ごした中村コーチ自身、9年前には青森山田セカンドのキャプテンとしてこのプリンスリーグを経験してきた。
「選手としてプリンスを経験しているので、そのときに千葉さん(当時、青森山田セカンドを指揮していた千葉貴仁コーチ)から教わって学んだことや、僕が体感して得た失敗、そういったものを選手に伝えていって、選手が少しでも上を目指せるようになれればいいかなと思います。僕も同じような境遇だったということをふまえて、そういった経験を伝えることができれば選手のためになるかなと思って頑張っています」
【大学サッカー通信 中村祥旗(2018年、教育実習で母校に戻った大学4年時の取材記事)】
https://aomori-goal.com/column/?sc=180531_192619&ct=0002