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「ベストは優勝、チャンピオンシップ。そこを狙っているからこそ“足りないもの”がある」ヴァンラーレ八戸 監督 柱谷哲二

2017年08月12日
「最初から年間4位以内を狙っている訳じゃない。ベストは優勝、チャンピオンシップ。そこを狙っているからこそ“足りないもの”がある」

1stステージでも、2ndステージでも優勝を狙う。その結果、年間順位4位以内に入っているというのが柱谷哲二監督の今シーズンの考え。
2ndステージ残り11試合。「J3昇格」という明確な目標を掲げるチームにとって、何が必要なのか。

柱谷監督に今後のリーグ戦に向けて“足りないもの”を聞いた。



1stステージを振り返って。現時点での完成度。

「個に任せる割合を少なくして、組織力の割合を多く変えていかないと勝てないチームだなというのが最初」
監督就任当初のチームの印象を明かす柱谷監督。そこから守備を軸とした組織力の構築を図り、1stステージに臨んだ。
「オフェンスの部分は遅れているところがあって、そこを補うために何をしなきゃいけないかといったらリスタートの部分。リスタートで点を取るということで1stステージを戦ってきました」
チームは開幕から6連勝を飾り、一時は首位に立った。

しかし、「リスタートで点を取れなくなった時に勝星を挙げられなくなった。そこから少しずつ攻撃のバリエーションのトレーニングを始めて、内容は良くなったけど最後のゴールを決められるか決められないか、というところ。それが1stステージの終盤」後半から勝ち切れない試合が続き、7勝3分5敗、勝点24の5位で1stステージを終えた。

そこから選手たちをもう一度見直し、起用も考え直したという。2ndステージ第2節ではFC大阪に2-1で逆転勝利を飾ると第4節では1stステージチャンピオンのHonda FCに2-0の完封勝利を挙げる。共に1stステージで敗戦を喫した相手に勝点3を獲得した。
「大きく変わるのではなく、本当に一段ずつ上がっている感じ」と話す。

「完成度は80%」
自身が思い描くサッカーに対して、現在のチームの完成度をこう現す柱谷監督。「自分の思い描いているものはすごく高いところにある」と続けた。


今後の課題は攻撃

完成度は80%。では、残りの20%は何なのか。柱谷監督に問うと「ゴール前のバリエーションが少ない」、「ペナルティエリアにどうやって入っていくのか、そこのアイディアが足りない」、「フィジカル的な部分も含めて、カウンターのスピードが足りない」と攻撃時の言葉が並ぶ。
「ボールをロストしているところはトップのところで、ポストプレーやタメ。そこをまず修正しなきゃいけない」と前線の起点を第一に挙げる。

ステージ優勝チームを見ると、15試合で30得点以上、失点は15以下という明確な数字が出てくる。
その数字も把握したうえで「その数字に近づくことで、優勝、上位にいく可能性は高まってくる。ゴールが30点にも満たないオフェンス能力で優勝するのはあり得ない。だからこそ竹中が必要」と今夏、J3の栃木SCから獲得したFW竹中公基を前線のキープレーヤーに挙げた。


個の成長がステージ優勝に繋がる

「JFLの中で真ん中ぐらい。真ん中で終わるのか、上に行くのか、ギリギリのラインがうちの選手たち」

JFLの中で見たヴァンラーレの選手、個人の力をこう分析する柱谷監督。「ステージ優勝」を達成するためには“個の成長”が必要だと話す。

「俺も作戦で色んなことを考えるけど、個が低いとその作戦を実行することが難しいこともある。そうなってしまうと自分の考えをワンランク下げなきゃいけない。それは自分の感覚からすると、優勝から遠のくということ」
前述した「自分の思い描いているものはすごく高いところにある」という柱谷監督の言葉は、ステージ優勝、さらにはJ3の舞台を見据えての思い描くサッカーだ。

今季のチームにおいて核となり、突出した存在感を発揮する⑩新井山祥智、㉙金久保彩のダブルボランチにおいても「今のチーム内ではそういう存在かもしれない。でも、『優勝する』、『来年J3にいこう』となったら、まだ足りない。そこに意識を常に持っていってもらいたい」と要求する。
「個が上がらないとチーム力は上がらない」選手たちには常に伝えているという。

「俺が成長させないと。自分のサッカーができないわけだから。そのためにコーチに指示を出して頭脳から体から全てやらせている。地道な努力がないと。急には成長しない」

 “監督の思い描くサッカー”=“ステージ優勝”

柱谷監督が考えているレベルまで個を引き上げた時、ヴァンラーレ八戸がチャンピオンシップの舞台に立っているのかもしれない。


「超闘」

最後に「先発11人、交代枠含め、人選を間違えないようにすること」と今後のリーグ戦で自身が気をつける点として、選手の起用を挙げた柱谷監督。
メンタルコンディション、フィジカルコンディションが整っていることはもちろん、「勝つ意欲のある選手、闘える選手を選ぶ。やっぱり最後はここだから」と付け加えた。

MF金久保彩も同じようなことを話していた。今後の課題は「球際、勝負どころで負けない気持ちをどれだけ残りのリーグ戦で出せるか」

ティガーマスクはじめ、ゴール裏のサポーターたちはいつも歌っている。
“闘え、八戸。闘え、ヴァンラーレ。”

今季、チームが掲げるスローガンは「超闘」。
残すリーグ戦11試合、この言葉通りの試合を期待したい。




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