No21 MF
須藤 貴郁
Takafumi SUDO

生年月日：1991年11 月21 日　　身長／体重：183cm ／ 75kg
経　　歴：矢板中央高校→平成国際大学→FC 町田ゼルビア（特別指定選手）→ヴァンラーレ八戸FC




　「今年は『みんなで戦っている』という感覚が得られた１年でした。だから、たとえ良い状況じゃなくても、『このチームだったらいける』という自信がありました」

　今季を振り返ってそう話した須藤貴郁。キャプテンとしてチームを支え、葛野昌宏監督が、シーズン前に掲げた「一枚岩」というテーマを体現した。

　昨季からキャプテンを務め、チームのまとめ役を担った須藤。今季のチームについては、「今年はアキくん（秋吉）に助けられました。自分もまとめることに関して意識はしていましたけど、『お前はできることをやればいい。お前ができないところは俺に任せろ』と。アキくんのお陰で、今まで以上の一体感が出せたと思います」と、今季のチームにおいて、秋吉の存在が欠かせなかったことを明かした。

　全30試合に出場し、センターバックながら２ゴール。自身のパフォーマンスに関しては「全然満足はしていない」としつつも、「比較的波がなく安定はしていたと思います」と振り返る。
　３バックの左を定位置に、「一対一で絶対に負けてはいけない」という葛野監督の要求に応え、安定した守備を披露。ディフェンスラインに関しても「試合を重ねる度に良くなっていった。自分たちの中でも、よほどのことがない限り失点はしない自信はありました」と、リーグ最少失点の堅守に手応えを感じていたという。

　しかし、「それも前線の選手が守備に比重をおいてくれたからこそです。逆に自分たちがバランスを取りながら、後ろから攻撃の支援ができていたら、もっと攻撃の回数も増やせたと思います」と最後まで課題となった得点力にも言及。「もっとできたと思う」と悔しさを滲ませた。
　だが、チャンスと見れば果敢に前線にボールを持ち出し、正確なキックを活かしたフィードと効果的な縦パスで、攻撃面でもその存在感を示していた。


（続く）


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