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第2回青森ユース(U-18)サッカーフェスティバル 八戸学院光星高校の挑戦
2023年08月22日
8月17日から20日にかけて、全国の強豪チームが青森市に集い開催された第2回青森ユース(U-18)サッカーフェスティバル。青森県からは前回大会に引き続き、青森山田高校とともに八戸学院光星高校が参加した。
星稜高校(石川県)、藤枝東高校(静岡県)、神戸弘陵高校(兵庫県)と同じグループBに入った光星は、予選リーグ第1戦、第2戦をともに0-5で落とし、第3戦は星稜と対戦。
チームを指揮する畑中孝太監督は「2連敗しているから、ひと泡吹かせよう。思いきりやろう!」と選手たちに声を掛け、初勝利を目指してこの一戦に臨んだ。
相手が優勢に試合を進めていくなか1失点で持ちこたえていた光星だったが、反撃はかなわず0-1で敗れ、予選リーグは3連敗。17~20位の交流戦に回ることとなった。
ここまでの二日間で全国の強豪チームとの差を痛感しながら、それでもDF下田聖人キャプテンはこれを成長の機会ととらえ、前を向いた。
「通用している部分と通用していない部分というのがはっきり分かれていたので、それを日々肌で感じながら、成長するチャンスだと思って全員で前向きにとらえてやっています。
技術的にはもう、僕らなんて足元にも及ばないくらい他のチームは全部レベルが高くて。足元の技術というか、一つひとつのパス、トラップもそうですし、ロングキックの精度や決定力もトップレベルで、本当にそこはもう全然通用しなかったです。勝負するといったら、走力や球際、気持ちの部分しかないと思っているので、そこだけは勝つようにということでやっていました」
昨年の第1回大会で当時の光星キャプテン・DF谷川凌虎選手に話を聞いた際、敗戦続きで気落ちするどころか、目を輝かせて「いい刺激をもらっています!(こういった経験を)1年生の時からやりたかったです」と話していたことが強く印象に残った。
今年のチームを牽引する下田もまた、こうして全国の強豪と対戦できることに喜びを感じているようだ。
「自分としては2回目で、去年も全敗で最下位だったんですが、今年もこうやってチャレンジできて、本当に幸せでうれしい気持ちです。成長できるチャンスですから。全員前向きに、チャンスだととらえて、成長できると思っているので、本当に参加できてうれしいです」
TRIAS七戸SCから、畑中孝太監督の誘いで光星への進学を選択した下田。畑中監督の人間性に心ひかれ、「この人についていけば成長できる」と思ったのがその理由だった。
「自分は身体能力も高くないし技術も全然ないですが、相手にも味方にも、ピッチ上の全員に気持ちでは絶対負けたくない。闘志を出して、声を出して、チームを盛り上げていく。そういう気持ちの部分では負けていないと思います」と話す下田は、キャプテンとして「自分が声を掛け、先頭に立って、戦う姿を示して手本となるように」と意識しているという。
ここ数年、青森県大会では系列校である八戸学院野辺地西高校が決勝進出の常連となっていたが、昨年秋の新人戦、今年の高校総体では光星が野辺地西を破り、決勝進出を果たした。
「実力的には、山田高校が頭一つ抜けている状態なのは変わらないと思っています。選手権では絶対に山田を倒して全国に行くという目標を全員で認識しているので、そこまであと少ししかないですが、気を引き締めてやっていきたいです。リーグ戦も、プリンスリーグ東北昇格を目指して全員で戦っているので、毎週落とせない戦いですし、全部勝たないといけないと思っています」
中断期間前の時点で青森県リーグ1部4位の光星。この夏、全国の強豪と実戦を重ねた経験を成長の糧とし、9月から再開される県リーグでの躍進、そしてその後に控える選手権での悲願達成を目指す。
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