2種(高校生)
プレミアリーグEAST 第5節 青森山田高校 vs 柏レイソルU-18
2018年05月09日
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プレミアリーグEAST 第5節 青森山田高校 vs 柏レイソルU-18
取材:安藤隆人(サッカージャーナリスト)
プレミアリーグEAST第5節。4節を終えて2勝2分で無敗の青森山田は、アウェーで柏レイソルU-18と対戦をした。
試合は開始早々の1分に動く。ドリブル突破を仕掛けたFW小松慧がペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得。このPKをMF檀崎竜孔が冷静に決めて、青森山田が幸先よく先制に成功した。しかし、後が続かなかった。
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11分に小松が突破から強烈なシュートを放つが、これは柏GK小久保玲央ブライアンがファインセーブ。34分には中央でボールを受けたMF天笠泰輝のスルーパスを受けたMF宍戸俊明が、鮮やかな持ち出しからシュートを放つ。だが、これもGK小久保のファインセーブに合う。
チャンスを決めきれない嫌な時間帯が続いた40分、ぽっかりと空いた中央のスペースにスルーパスを通される。抜け出したMF細谷真大がGK飯田雅浩との1対1を冷静に制して、柏が同点に追いついた。
後半、勢いを取り戻した柏の猛攻を受ける。57分には相手の連続シュートをGK飯田が2度のファインセーブ。2度目のセーブの後に飯田はその場でガッツポーズをして雄叫びを挙げるなど、後半は守備陣の集中力は凄まじかった。
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「もう絶対に1点をやらないと強い気持ちで戦った」とCB三國ケネディエブスが語ったように、飯田、三國、CB二階堂正哉の3人が中心となり、中央に強固な壁を築いた。それでも67分には柏のエースFW森海渡に反転シュートを許すが、これはゴール左ポストを叩く。82分には再び森にワントラップから強烈シュートを浴びるが、これはバーをかすめて外れていった。
後半は守勢に回ったが、失点ゼロで切り抜け、試合は1−1のドロー決着。
「勝ちきれない。あれほど守備面で厳しく言っていたがやられてしまった」と、試合後に黒田剛監督がこう指摘したように、青森山田はこれで3試合連続のドロー。「勝ちきれない」という言葉には説得力があった。
開幕から5試合負けなしの3位という成績は実力の高さを示しているし、失点も5試合で2失点とリーグトップタイに並ぶ少なさだ。では得点力が足りないかと言われるとそうではない。5試合で無得点に終わった試合は1試合で、総得点は11とリーグ単独トップを誇る。
この数字で2勝3分の成績はまさに『勝ちきれない』ことを表している。プレミアリーグはこれで一度中断し、Jクラブユースは日本クラブユース選手権予選、高体連はインターハイ予選に突入する。高体連は45分ハーフから35分ハーフに変わり、一発勝負の戦いに切り替わるが、リーグ5試合の課題をいかに頭に入れながら、6月下旬のリーグ再開を迎えられるか。当然、インターハイの22年連続出場を果たすというタスクもある。
決して悲観すべきではないが、上を目指す以上、もっと徹さないと行けない部分もある。妥協を許さない黒田監督の下、もう一度鍛え直して逞しくなるチームを期待したい。
ここまでの結果はこちらから
http://www.jfa.jp/match/takamado_jfa_u18_premier2018/east/schedule_result/試合後コメント
No.5 DF 三國ケネディエブス
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