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U-18 注目選手を紹介

青森山田高校

再び日本一の座へ
命運を握る攻守のキーマン


取材／写真／文：安藤隆人（サッカージャーナリスト）





No.10 MF
檀崎 竜孔

だんざき りく　３年生
前所属：ベガルタ仙台ジュニア→館腰SSS→青森山田中学校


今年の絶対的なエース　檀崎竜孔


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　青森山田中学校ではキャプテンで10番を背負い、全国中学校サッカー大会優勝を経験。高校１年生から出番を掴み、高円宮杯プレミアリーグイースト制覇、チャンピオンシップ制覇、高校選手権制覇を経験。２年生で背番号７を背負い、３年生で背番号10を引き継ぐなど、青森山田における『出世コース』を歩んで来た男だ。

　宮城県出身の彼は小学校時代からエリートだった。ベガルタ仙台ジュニアに所属し、切れ味鋭いドリブルで頭角を現したが、「高校選手権への憧れもありましたし、中学から行って自分を鍛え直したいと思った」と、そのままジュニアユースに進まずに青森山田中学校の門を叩いた。
　中学でもすぐに頭角を現し、３年時にはＵー15日本代表候補にも選ばれた。高校では１年生から出番を掴むと、プレミアイースト第16節の鹿島アントラーズユース戦で途中出場し、キレのあるサイド突破で攻撃を活性化させると、そこからレギュラーとして残り２節を戦い優勝に貢献。チャンピオンシップのサンフレッチェ広島ユース戦でもスタメン出場を果たしたが、この試合で左膝を負傷。相手のスパイクが膝に入り、何針も縫う裂傷を負った。

　結果として、高円宮杯チャンピオンシップ優勝の瞬間にピッチに立てず、選手権もスタメンで出場することはできなかった。
　だが、黒田剛監督は檀崎をベンチに置き続けた。そして前橋育英との決勝戦では61分に嵯峨理久（現・仙台大学）に代わってピッチに投入されると、選手権初優勝の瞬間を味わうことができた。だが、それをもってしても彼の心は満たされた訳ではなかった。

　そして迎えた高校２年生。これまで髙橋壱晟（現・レノファ山口）、郷家友太（現・ヴィッセル神戸）が２年時に背負っていた７番を託された彼は、「２年生は就職活動で、スカウトの目に留まるように活躍をしないといけない」とこの１年間を位置づけ、シーズンを通して不動の左サイドハーフとしてフルシーズン戦い抜いた。

（続く）






No.4 ＤＦ
二階堂 正哉

にかいどう せいや　３年生
前所属：AC クレック→青森山田中学校


守備の要　二階堂正哉

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　宮城県仙台市出身の二階堂。小学時代、彼の目に青森山田中学校の躍進がまぶしく映った。第43回全国中学校サッカー大会決勝。髙橋壱晟（現・レノファ山口）、北城俊幸（現・慶應義塾大学）らを擁する青森山田中は東海大翔洋中（静岡）を３ー２で下し、全国制覇を果たした。

　「全中出場に憧れていて、全国制覇をした青森山田中に行きたいと思ったんです。もちろんその先の選手権出場も考えていたので、青森山田に行くしかないと思った」。
　小学校時代は全国大会と無縁だった。だからこそ、より全国大会への想いは強かった。高校から強豪校に進学する選択肢もあったが、彼の頭には『全中』への熱い想いがあった。　「不安もあったけど、それ以上に楽しみの方が強かったです。ワクワク感が強かったんです」。

　大きな希望を抱いて青森の地にやってきた彼は、その３年後に一つの夢を叶えることになる。
　第46回全国中学校サッカー大会決勝で青森山田中は日章学園中に４ー１で勝利し、全国制覇を果たした。二階堂は守備の要としてチームの躍進を支え、決勝では優勝を決定付ける３点目のゴールをコーナーキックからのヘッドで叩き込んだ。
　一つの夢は果たした。あとは高校での選手権出場と選手権全国制覇。さらなる期待を抱いて高校サッカーに飛び込んだ二階堂だったが、いきなり右くるぶしの骨折という大怪我を負って苦難のスタートを切った。

　「スタートで出遅れて、そこからは思うようにいかなかった」。１年生時の選手権はスタンドで先輩達を応援した。２年生になり徐々にコンディションを上げてＡチームにも絡めるようになったが、選手権では２試合ともベンチ外。気がつけば最終学年になっていた。
　「２年生の時、スタメンの紅白戦の相手をサブがするのですが、それがすごく悔しかった。早くスタメン組にいきたいと思っていた」

（続く）



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プレミアリーグEAST　第４節
４月２９日(日) 14:00　青森山田高校 vs 浦和レッドダイヤモンズユース
＠レッズランド



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