大学サッカー通信
第19回 大学サッカー通信 ~鍵山 慶司(青森山田高校→東洋大学1年)
2018年11月01日
第19回 鍵山 慶司(青森山田高校→東洋大学1年)かぎやま けいじ
東京都出身。FC東京U-15深川から青森山田高校へ。2年時はセカンドチームからスタートし、プリンスリーグでの活躍が認められると、プレミアリーグ第6節に出場を果たして以降はトップチームに定着。国体ではキャプテンを務め、ベスト8に導いた。3年時はトップチーム不動のSBとしてレギュラーを掴み、高円宮杯プレミアリーグEAST3位となった。
青森ゴールVOL.40、42、44、45、50、青森山田2冠達成記念誌にインタビュー掲載。
青森ゴールVOL.37、41、43、46、47、48、49に写真掲載。
取材日 2018年9月15日(土)
関東大学サッカーリーグ1部 第12節 東洋大学vs東京国際大学@味の素フィールド西が丘
.
―チャンスを掴め― 「練習時間は高校時代と違って少ないですが、無駄な時間がなく、良いトレーニングができています」と、大学生になり充実した日々を送っている鍵山。何度も「良い環境でやらせてもらっています」と話していたのが印象的だった鍵山が所属する東洋大学サッカー部は全部で56人。フルピッチを使ったゲームではAチームとBチームに分かれることはあるが、「練習をスタメンの選手たちと一緒にできる。見て感じることよりも、一緒にやって感じることの方が多いので、成長できる良いやり方なのかなと思います」と、普段の練習からも刺激を受けている。
また、「Bチームでも先輩がすごい熱気を持ってやっていて、前期まではBチームでしたけど、今日(後期)ベンチ入りしている選手もいます。下からでも上に上がれるチャンスがあるので、モチベーションが下がらずに練習に取り組めることも良いことだと思います」と話す。鍵山自身、大学に入学してすぐの前期は関東大学サッカーリーグの登録メンバー入りを果たしたが、後期は登録メンバーから外れ、Bチームに。しかし、「腐らずにIリーグとかで活躍することによって、良かったらAチームに上がれる。人数が少ないので、いつでもチャンスが回ってくる。それを掴まないと」と前向きだ。
「練習参加した時に、先輩から名前を聞いてきてくれたり、入学しても先輩からコミュニケーションをとってくれたり馴染みやすい雰囲気を作ってくれています。1年生としてやりやすい環境を先輩が整えてくれているのは、チームとして良いことなのかなと思います。人数が少ない分、全員とコミュニケーションを取れたり、名前を覚えられるといったことは、チームスポーツとして大事なのかなと思います」と、良い雰囲気の中、日々のトレーニングに励んでいる。
.
―高校サッカーから大学サッカーへ― 「高校サッカーと大学サッカーではプレースピードが全然違います。青森山田も結構プレスが早いですが、最初の頃は、プレッシャーが早くて何もできませんでした。判断も遅かったです。パスサッカーをやりたい東洋としては、頭を使ってやらないといけないです」と、大学に入学して感じた高校サッカーと大学サッカーの違いをこのように語った。
小学生の頃は前線、中学校に入学してからはボランチ、中学2年生頃からCB、高校に入学してSBになったというが、大学に入ってからも、両SBや両CBやボランチ、サイドハーフなど、毎日のトレーニングで違うポジションをこなしている。「自分はあまり目立った特徴がないので、色々なポジションができるところが特徴になるのかなと思っています。試合の人数が足りない時など、自分が色々なポジションができるということでそこに入ったりします。そういうところを買われるというのは、他の選手にはできないことなのかなと捉えています。いつ、どこで、どのポジションをやっても自分のプレーを出せるようにしていきたい。そこを強みにしていきたい」とこちらも前向きだ。
.
青森山田で培って、今、活きていることは「闘うことや、球際の部分。高校の時みたいに、激しいボールを奪ったり、声を出してやること、守備の部分では特徴が出せているかなと感じています」と語る。
.